伊勢正三 Live in べるが2007
ゲスト:大久保一久


※注 2021年9月に再アップロードしたものです
無断引用・掲載・ご遠慮ください
ご意見・ご連絡などは七氏のものろーぐまでお願いいたします

 

2007年7月21日(土)
@白州尾白の森名水公園べるが 森のイベント広場
 16:00開場17:00開演 くもり時々雨



べるが、去年10周年を迎えて今日からまた新しい何かが始まるのか?
それとも、何も変わらないの?
書く前からキンチョーがみなぎる今回のライブリポであります。でも、先に書いちゃいますが、今回のべるがのライブ、正やんと久保やん、正やんのソロコーナー、もう全部すごくヨカッタ!!!!

開演5分前から霧雨が会場を包んだ。それは盛り上がりすぎてる会場をクールダウンさせてちょうど良いほどの、山の神様の演出だと思った。べるがに雨は付き物なのだけど、でもここ数年はひどい雨の日はなくて平穏に過ぎてきました。でも今年はゲスト効果もあってか半数以上が初参加のお客さんだったようなので、その方たちにゼヒ雨の洗礼を・・・なんて思っていた自分です。初回のあの頃、参加した周りの観客みんなもレインコートを持っている人は少なくて、座っていたシートを頭から被ったりして聴いていたものです。秋の日の夜の暗さと、冷たさと、興奮の熱の対比が心地良かった。その通り雨が思い出深くて、イキナリの大自然の洗礼もいいなと思いました。今回初めて参加された方はあの森の広場での2時間チョットの思い出をどう捉えるのでしょう、、、正やんのパフォーマンスとともに自然の冷たさや心地良さを一緒に持ち帰ってくれたらいいなぁと思うのでありました。私、伊勢正三ファンでありますが、また"べるがファン"でもあります。

さて、肝心のライブ。今回、なんと事前に別のライブ会場で突然大久保一久氏(以下久保やん)の飛び入り&ゲスト決定が発表されて、スポーツ紙に記事が出たりしたため、チケット発売から少々盛り上がりすぎくらいのテンションでした。実際、開演が近づいて普段聞いた事のないような「ショーヤン、ショーヤン!」の手拍子とコール。まるで矢沢エイチャンのコンサートばりに異様に盛り上がっていて、こんなべるが初めて見た!と少々戸惑う(笑)。

☆☆
※記憶が曖昧な為、適当な話し言葉で書いてあります。実際のものとは違いますのでご容赦下さい。
また、会話部分を上手くレイアウトできていないので読みづらいですが、ご容赦くださいm(_ _)m。

〜 開演 〜

霧雨はぱらついているけどまだ外は明るい。そんな中待ってました!正やん登場。会場どよめきと興奮で今年はしょっぱなからテンションMAX!この瞬間、私はすごく緊張していました。その正やんは「忘れ物をしてきちゃった(^^ゝ」と袖に引っ込み、いきなり久保やんを連れてきました。久保やん、すごく照れながらピースサインで登場〜。数年前にソロライブで見た久保やんと変わらないちょっと緊張で紅潮した笑顔でした。舞台すぐ前のファンの人からKazeロゴのTシャツをもらう二人。

伊勢・大久保
「どうも!」
「とりあえず・・・"僕たち"です(笑)」


と照れ照れの挨拶の後、正やんは向かって右に、久保やんは袖に近い左側に立っておもむろにギターを持つと、正やんが大きな声で「イクよー!」『地平線の見える街』
バンドはKey:佐藤準とギター:西海さんとSax&パーカッション:春名正治のお馴染みのメンバー。その全員でコーラスの入った骨太なステージ。正やんの声にはすごく力が込められている。最初の一曲がこの男の友情の歌でとても良くて、しょっぱなから「いいよ〜、いいよ〜〜〜」って熱くなってる自分がいました。緊張もほぐれて心に櫛目が通ってサラサラの気持ちが蘇ってきました。久保やんも一緒のこの幕開けは本当に最高でした。

ステージの上で二人の密着度は高く、正やんはすぐに久保やんの横に寄り添ってギターを弾いたり肩を組んだり、笑顔でカメラにピースしたり大サービスでした。でもね、そんなお二人がすごく素敵でしたヨ。とても自然で微笑ましくて、ナチュラルな風が吹き始めました。

続いて『旅の午後』キター!これは嬉しかったぞ〜。
準ちゃんのピアノも絶好調のようです。そこに正やんのハモりが被さってこりゃホンモノっす!!!感動。
♪今年もこの町へあなたを連れ僕は来た〜・・・って、べるがにピッタリ(^^)。
全国に風の二人が揃う機会を心待ちにしていた人は多いと思います。その期待を裏切らない、爽やかなステージが始まったのでありました。

正やんMC
「本当にみなさん、よくきてくれました」
「ここに久保やんを呼びたくなったのは、、ここって僕の"プライベートライブ"ってムードがあって、、、久保やんといつかまた一緒にやるなら僕はここからやりたいと思ってたんだ」

と、正やんが泣けるようなコメントをしてくれると久保やんが「サイコー!!」とニコニコ。
でも久保やんは

「ここに来る途中、畑とかあるじゃない?こんなとこで大丈夫かなと(笑)」

とあまりの緑の多さに不安になったコメントで笑わせてくれました。

「僕はここの"磁場"が好きで、、、ここ時々雨降るんだ♪こんな雨男が二人揃ったらどうなるかな・・・(笑)」

と、お天気の話題をしつつ「どんどんヤルヨー!!」と『アフタヌーン通り25』
GOGO25のアフタヌーン通り25。実は先日の横浜のソロライブでも演奏があったのだけど、そのときとは全然違って(?)今回は軽妙にオシャレになってナイスフィーリングでした。春名さんのソプラノSAXとパーカッションの伴奏が垢抜けた感じを再現していて素敵でしたし、ラストの♪ランランララ〜のコーラスの全員のまとまり具合も最高!

客席 「スゴイ!」
伊勢大久保 「なんか、サマになってる?」
客席 「もっとくっついて!」
大久保 「マイク一本で歌う??」

なんて、サービスも満点です。

伊勢 「そういえば、風ってヤル気のないグループでした( ゚д゚)」

という正やんの述懐に一同(笑)。

伊勢 「ね、!?>久保やん」
大久保 「あ〜・・・・・!?」
伊勢 「ホラヽ(´ー`)ノこういうやる気のない人だから(笑)」


でまた一同(笑)。

伊勢 「風って(かぐや姫・猫で)あぶれた者同士がくっついた状況で・・・」
「まさか、あの頃からの(ファンの)人がこれだけ集まってくれるなんて・・・」


に、会場から「待ってたよ!」の声が。

伊勢 「久保やんは僕の中では全然変わらないところがあって、、、」

の横で久保やんは

      「僕、今ここを満喫してボ〜っとしてる(笑)」

とまったりナチュラルモードにお入りのようです。

伊勢 「でも、今回のことをステラボール(品川)でつい言ってしまって、でもいつかこういう(=再結成)ことがあればそれはべるがで、って思ってた」

と、はにかみまじりで正やんの想いを聞かせてくれました。

私は、今回のことは事前に急に告知するよりシークレットゲストにしたら混乱も少なくて済んだのでは?とか思っていたのだけど、でも、やっぱり正やんのワクワク感みたいなものをべるが当地で改めて語ってもらえば、それも段々薄れてしまって、文句タレな自分は引っ込んでしまいました。正やん楽しそうなんだもン。

伊勢 「もう一曲久保やんに歌ってもらおう・・・と思ったら雨降ってきた(笑)」
「みんな、ゆっくりカッパとか着てね」
「でも、ここで降ってる雨は"名水"ですから、そのまま化粧水にもなるくらいですから♪」


と、客席一同美しくなっちゃう〜〜゚ 。・ ゚.・ (*´Д`)ノ

長年レコードで慣れ親しんだイントロとともに『古都』
すごく丁寧にスローに伴奏が積み上げられていく。久保やんからは素直な温かさが滲み出ている。実は数年前に久保やんのライブハウスでのソロライブを観させていただいたことがあるのですが、その時感じた久保やんの尖り具合とか不自然なほどの力みみたいなものは感じず、まったく滑らかになっていて、今の久保やんの方がいいよぉ〜って思ったのでした。数年前にテレビに出演した時の構えたような感じもなかった。自然体でした。演奏している曲はきっと同じようで、ギターのシンプルな演奏もそのままだけど、2007年の久保やんはそれよりも・風のレコードよりも良かったかもしれない。(私は70年代当時のステージを観た事がないのでそんな風にしかいえないケド、今の久保やん好きです)

歌い終わって会場の大拍手に包まれるとピースサイン&笑顔で退場の久保やん。またあとで出て来てね☆


〜 正やんソロコーナ 〜

伊勢 「さて、僕のコンサートです(笑)でも時々乗っ取られる事もあって、、、」
「そう、あの人です=こうせつです」

に、一同(笑)。
べるがのライブと言うといつもおいちゃんの話題が出るのがまた嬉しい。
そんな話をしている途中客席から何故か「風やってよ!」の声。
正やんは、「やってるじゃん」と、まさにその通り。
そして、「どうなるかね〜・・・」とサラリ&クール。

伊勢 「そろそろ"今日"に対する昂りも落ち着いてきたかな?」
「ボク、11年もここでやってるんだよ?知らなかったでショ?( ̄ー ̄)」


しょ、正やん、やっぱソロコーナーいいねぇ。・゚・(ノД`)・゚・
【正やんのライブを聴きにきている】という確固たる実感がこの時湧き始めました。しかも「来てくれた人には目一杯応えたい」と言う感動のコメントとともに『バルコニーの休日』が始まりました。正やんは座ったままギターは弾かず、マイクを持ったりシェーカーを振ったりして色んな表情で歌ってくれました。特に手をそっと口元に持っていって誰かの肩を抱いてささやくように歌う姿は、すぐ耳元で歌ってくれているようなこそばゆさを感じまして、非常な幸福感でした。


さぁ、ここから緊張が完全氷解してメロメロのスィートな時間がやってまいりました!
伊勢 「このべるがのコンサートは何も考えないで始めたわけだけど、一度やったらじゃ次の年も・・・って感じで、ここのスタッフや支えてくれる人たちのおかげで続いてきたので、初心を忘れないようにってここに座るたびに思うんです」

と、べるが以外の場所でも何年か続いてきたコンサートがあるけど、どれもみんなきっと現地のスタッフさんやお客さんたちが支えて実現していることだろうと思う。そういう純粋さを感じられるコンサートっていいなぁって思います。今回のべるがでも、市町村合併などもあってすでにべるがの業務から離れている職員さんたちもまったくの手弁当・ボランティアでお手伝いに駆けつけていると聞いております。きっと元々は白州町という地域のためのライブであったと思います。だから聴く方のファンも初心を忘れず、出来たら地元の利益になるような(お買い物したり宿泊したり)参加の仕方が出来たら素敵だと思うのです。べるがという素晴らしい場所を提供してくれている白州町と職員さんと山の神様に感謝!

さて、今回正やんが「ボクはここでのライブを"リゾートライブ"と呼んでいるんだけど・・・♪」とおっしゃっていましたが、その最たる一曲『青い10号線』がここで登場!!!大 感 激(>_<)!!
あ〜、もう、ずっとライブで聴きたかった一曲です。本当にこの選曲は大感動で、昨年一昨年に続き取り乱しタイムになってしまいました。だってこの歌、隠れ名曲ですよね。美しい詞と切ないメロディーラインと情感溢れるアレンジの傑作だと思っています。(エラソな私(笑))高校生のころから大好きな一曲で、登場する語句や場所にも興味を持って調べたりしました。そして実際その景色を見たくて別府湾にも行きました。こういう歌があるから私は伊勢正三が好きなのだと胸を張って言える大事な歌です。正やんはいつもこの山の中のべるがに美しい海を連れてきてくれるなぁ・・・と思いながら、ヒグラシのコーラスの美しい重なりを堪能しました。正やんご自身はこの歌のメロディーがとても気に入っているとおっしゃっていました。佐藤準のスウィートな演奏も正やんのほろ甘苦いボーカルも、大分の柑橘系の風を感じさせる魔法のようなひとときでした。

伊勢 「この青い"10号線"て大分県を走っているわけですけど、あの頃・高校生の頃自転車で飛ばしてたりして、ここ別府湾には伝説があって、一晩で海に沈んだ島の話があるんですよ。瓜生島という、東洋のアトランティス・なんて言われたりもしてるんだけど、、(もし本当だったら沈んでしまった人たちには申し訳ないけど)ロマンもあるなぁ・・・って・・・」

と、詞の解説もしてくれました。おお、正やん、その沈んだ島の伝説とか小説とか読みましたよぉぉぉと、ココロは高校生に戻っている私でした。

伊勢 「この歌をやろうと思っていたんだけど、イントロが思い出せなくって(笑)、あの頃イロイロ凝ってたから、、、でもフト(佐藤準氏を見て)アレンジャーがいるじゃん!!って(笑)」

と、今回の佐藤準氏の参加によってソコが解決され、演奏に至ったそうです。今回準チャンは大活躍でした。私も嬉しい(^^)。

ここで客席から「楽譜だしてよ!」の声。
でも正やん、「僕、出版社じゃないからねぇ」とアッサリ。

伊勢 「昔、曲を作っていて、凝ってると思ったら実際は大して凝ってはいなかったんですけど(笑)、でも春名君とある時"打ち込みの旅"に出て、数値で打ち込んだりして法則とか見つかるまで突き詰めたりして、、ムダな回り道をして(笑)、でもそれを卒業して今日に至ったわけで、回り道ってのは悪くないなぁと思います(^^)」
「川が蛇行しているのが自然なように、この境地にたどり着くのに時間がかかるなって・・・」


と、ここで人生で勇気をもてるような先達のお言葉を聞くことが出来ました。前回の横浜のソロライブではMCもレギュラー化したような話が多かった(ような気がした)けど、やっぱりべるがで聞く言葉はいつも新鮮で心に沁みるものがあります。

伊勢 「で、この"境地"がこんな曲まで・・・・」
「大分の佐伯市の小さな村の本匠小学校というところの校歌を書きました」

『水の大地』の紹介。

「実は去年のここべるがのリハーサルの時に取り組んでいた曲で、、、」
「レコーディングまでしちゃった(^^ゝ」


とのコメントを聞いた時、大分と山梨が繋がったみたいな気がして非常〜に感激した。かぐや姫の『青春の傷み』などもべるがにいる時においちゃんと共作したそうだし、べるがのエッセンスが歌の一部になっていたらそれってスゴク嬉しいことです。

正やんはギターを置いて、手で拍子を取って合唱部のコンダクターのように客席とステージをまとめる。そしてアレンジャーの佐藤準氏本人のピアノで歌い始めてくれた。私の思う今年のベストパフォーマンスはこの一曲かも!と思います。なんて清らかな音楽なんだ!!!!"番匠川"という大分のその川を私は見たことがないけど、きっと、その流れは正やんの心の中にある一本の川と同じで、それは尾白川や海や山の頂上と繋がっている美しい流れなんだろうなと思う。一滴のキッカケがせせらぎになったり水溜りになったりして変化していく過程には、空っぽなキモチや灼熱の試練や大地に包み込まれる安堵や、枝葉を伸ばすチャンスなどがあって、全部関係しあって巡っているんだってことが、この短い校歌に込められてる気がします。難しいことをわからなくても、この歌をくちづさんだ子供たちの心って、どこかちゃんと潤う気がする。これまた本当にいい歌でした。正やんは素敵な仕事をされてるのだなぁってしみじみと思いなおすのでありました。しかし♪西と東が出会ったこの場所で・・って、ちょっとフォッサマグナと中央構造線のカンケイって感じですごくツボでした(^^*)。(毎年べるがの日には友達と釜無川の西岸と東岸のホタルの点滅パターンの違いについて語るわけで(笑))

その清い空気のまま次の大分ソング、

「これも大分の海とみかんの歌ですが・・・」

『青い夏』
この歌もすっかりべるがの定番になりました。実は私はこの歌には自分なりの妄想(笑)がありまして、正確に言うとこの歌"以前"からの思い入れなのだけども、この歌の中の世界には実に色んな事柄が隠されていて、この月夜の一瞬には前後に様々な人間模様があるのでは・・・とか思うわけです。だからこの歌は聴くたびに新鮮で、思い入れも膨らみます。ホールの中で聴くのと屋外で樹や虫に囲まれて聴くのとではやっぱり違うなぁと思いながら、正やんのスムーズな歌声にうっとりしていました。しかしなんだか今年はこの夏に大分の風がいっぺんに吹いて来た〜!な感じで、またあの青い海が見たくなったなぁ。

「この3曲でものスゴク大分ムードになったけど、実はこの(舞台音響関係の)スタッフが大分から出てきています」

と紹介。
※TAKE5という大分の音響屋さんだそうです。でも、客席は急に何のことかピンと来ずにシ〜ン(笑)。「もっと驚いてくれるかと思ったのに(´・ω・`)」と正やんちょっと気がぬけたようでした(^^;)。


さて、ここで突然のゲスト紹介。作詩家の喜多條忠さん登場。
実はコンサート開演前からグッズ売場でかぐや姫特集本の発売をしており、そこで購入者にサインのサービスをしてくれていたそうです。


「さっき歌った青い夏を以前に喜多条さんがベタボメしてくれたんですヨ」

と、かしこまる正やん。

「昔、マンションでお隣に住んでいて、あの頃よく一緒に競馬にいきましたねぇ」

などと、座談会モードに突入。
喜多条さんは「あの頃、『なごり雪』と『22才の別れ』は(後世に)残るよ・って話したよね。あの時のショックと同じものをこの『青い夏』に受けました」と、そのベタボメの説明を。「もしこの歌がウケないのであれば、それはウケない時代が良くない」とおっしゃっていました。でも、私たちの中ではすっごくウケてますぞ!>青い夏!

喜多條 「今日、久保やんとの風を見てて嬉しかったなぁ〜」と感慨深そう。
伊勢 「喜多條さんは"風ウォッチャー"ですからね♪」

と、長い歴史をともに歩んできたお二人の話は結構盛り上がってる。

喜多條さんが作った猫の『各駅停車』の話題が出ると、正やんはギターでちょっと歌ってくれた。貴重〜〜♪

喜多條 「歌(詩)というのは、放っておいても大丈夫な歌と、そうでない放っておけない歌があって、その放っておけない不器用な子供のような歌のほうが可愛くて(笑)、そういう子の方が気になるんですよね。『青い夏』もそうなりますよ」

伊勢 「僕が書く(歌の)ドラマチックなところ・クサイところ(笑)を喜多條さんに学んだと思います」

と、お互いヨイショのしあい(笑)ですごく和気アイアイで話が進みます。
ここで『桜の道』を少し。私はこの曲は喜多条さんの作ではかなり好きな方の曲なので、聴けて嬉しかったです。この歌の舞台は信州白馬村の桜なのだそうです。

喜多條 「僕は、詩に書くのは本当のこと・目に見たことしか書けないんですよ」とおっしゃっていました。

すると正やんが

「じゃぁ、『星空』の人はなんで死んじゃったの??」

と、みんなが知りたい非常に素朴な疑問を喚起してくれました。すると喜多條さん

「さっきも外でファンの人に聞かれたんだけど(笑)、、、僕が好きだった女の人がいて、その人のことイロイロ知りたいじゃない?それで「恋人は?」って聞いたら、「"いた"わよ」って、気になるので「その人どんな人?」って聞いたら「バレーボール部で、でも死んじゃったのよ」って・・・」

と、星空秘話を聞かせていただきました。私も中学校の時バレーボール部にいたのですが、、、恋人いなかったわよ〜(>▽<)(笑)。

正やんの『海岸通』の♪別れのテープは切れるものだとナゼ・・・
のあたりなどは、この喜多條さんの詞の世界を学習した結果だそうです!?
喜多條さんはべるがのヒグラシの声を「悲しいねぇ」と遠い目をされていました。幼い時に田舎に預けられて悲しい想いをなされたそうです。ヒグラシの声を聞いて"風流""安堵"以上の、本当の"悲しみ"を感じるあたり喜多条さんならではと思いました。

正やん、「やる予定はなかったけど」と、ここで『星空』

準ちゃんのエレピと正やんのギターでシンプルに。
やっぱり同じ歌でもシチュエーションで違って聞こえるのかも?春のソロツアーの時より表情豊かに聴こえた気がしました。なんだかしょっちゅう聴いているような歌なのだけど、べるがで聴くといいんだよなぁ、不思議。

そして喜多條さんは「では、失礼しま〜す(^^)」とニコヤカにさくっと退場なされていきました。


ここでまた独りに戻った正やん。
「それでは、この歌もレアだと思います」とアレンジャー佐藤準シリーズの『シャワー・ルーム』!!!
WORKSに選曲されて以来、いつかはライブで!と思っていたこの曲が登場して、またもや一気に興奮度UPしまくり!スローなバラードなのに胸はドキドキしっぱなし。丁度、夕闇も迫り最高のシチュエーションです。春名さんのパーカッションがお洒落でまさに
A O R!こんなステージをべるがで観られるとはホント嬉しい予想外のギフトで、Saxまで入ってカンペキなオトナの時間になっていました。これは昇天した人(特にコアファン!?)多数と思われます。今回、本当はライブが始まるまでソロの部分は未知で、もしかしてソロの曲なんて全然やらないで、春のソロツアーの時のように全編風時代のナツカシモード全開でいくのかなぁとか思っていたのですが、そんなヘボ予想は嬉しく裏切られ、もう〜〜超理想的な新旧バランスの構成だったのでした。「正やん正やん、ぁぅぁぅ〜〜こういうライブが最高だよ〜〜。・゚・(ノД`)・゚・」と人目もはばからず悶えていた私でした。いつかこのコンビであの名曲『カモン・ラヴ〜SaveOldMe』もやって欲しいと切に思います。

会場をトロケさせた後は「さぁ」と正やんが立ち上がって、「ソロコーナー最後の曲になるかな」と『レミングの街』。「この森にスピリットを感じますね」と激ストロークで奉納。今回はバックのミュージシャンも揃ってとても迫力のある演奏になりました。このあたりでもう正やん七変化に胸が熱くなりっぱなし。"ソロコーナー最後"と聞いても大満足なのでした。

・・・がしかし、今回のべるがはこれに更に素敵な時間がプラスされていたのであった。


〜 大久保くん再登場 〜

熱い会場に「みんなで呼んでみよう〜!」って正やんが呼びかけて、会場一同「くぼや〜ぁん♪」の声に会場で販売されていた白い長Tシャツを着た久保やんが再登場。

伊勢 「Tシャツ似合うよね。若いねぇ〜」
「本当は久保やんは僕より一つ年上なんだけど、、みんな知らないんだ?!」

ここで、翌日7/22にお誕生日を迎える久保やんに会場みんなでHappyBirthdayを歌う。
正やんは7/22が来るたびに「あ、久保やんの誕生日だな〜」っていつも思っていたそうです。

会場もとっぷりと暮れてまわりの木立は漆黒になり、森の広場とステージがポッカリとそこだけ皓々としている中、

伊勢 「イイ雰囲気になってきたでそ?」
大久保 「うん、でも(暗くて)みんなの顔が見えないよ」
伊勢 「でもその方が(恥ずかしくなくて)よくない?(笑)」
「そうそう、久保やんてすごい緊張するんだよね。昔から出演前にビールとか飲んじゃって(笑)。今日も???顔赤いよ?(笑)」 

大久保 「イヤ、その(汗)、今日は開演が5時半からだと思ってて、、、(^^ゝ」

ここで、ビールの瓶と缶の容量の話になり、どちらが多いかとかなんかそんな雑談になっていました。

伊勢 「久保やんは薬剤師なのにあんまり自分の身体のこと考えていないでしょ〜?(笑)」
「(薬剤師なのに)薬のことあんまり詳しくないよね(笑)」
「昔、すごく厚い薬の本とかボクにくれたよね、、、あ、だからあんまり勉強してなかったってこと?(笑)」


と、苦笑する久保やんに突っ込みを入れる正やんでありました(笑)。

伊勢 「久保やんは、普段好きなテレビ番組とかあるの?」
大久保 「うん、旅番組好き。あの正やんが出たのも観たよ(地球街道)。あの車ナニ?」
伊勢 「あれは(スポンサーの)カローラです」
「あの時、正やん一匹しか釣れないじゃん・って思われたと思うけど、ホントはあの前後に10匹は釣れてますからね」

と、力説する正やんお茶目(^^*)。

大久保 「でも、ヨカッタね(^^)」
伊勢 「なにが良いのかよくわかりませんが・・・(´ー`*)」


という、掛け合いに笑わせてもらいました。この辺が私にとっては"風"っぽかったです(笑)。

大久保 「でもね、なんか嬉しくてしょうがないな。来て良かった・・・・」

ポツリという久保やんの一言にこっちも嬉しい気持ちになりました。

伊勢 「じゃ、行きますよ?イイ?覚悟できた?」
大久保 「いいよ。ガンバルよ(笑)」
伊勢 「いいんだよこの歌ねぇ、久保やんからタイトルを言ってもらおう」
大久保 「じゃ、大久保一久が歌います、『三丁目の夕焼け』」


どこまでもたなびく夕映えのような春名さんのSaxがイントロ〜エンディングまでリードして、正やんと久保やんのハモリが宵の明星のようです。すごくいい景色です。久保やんの歌声、なんだかとても暖かくていいです。レコードコピーそのままのエレキギターのフレーズに、正やんはニヤリとして西海さんの方を振り向いていました。ヒグラシのもの悲しい誘いに霧雨が少し増してきました。でも余計に会場の一体感は締まっていきます。
『三丁目の夕焼け』というタイトルに関して、

伊勢 「あの頃、久保やんは良く漫画雑誌を読んでたよね」
大久保 「西岸良平でしょ?」


ビッグコミックオリジナル掲載の西岸良平【三丁目の夕日〜夕焼けの詩】というコミックスは、私も大好きで1巻から全部持っていたのですが(今は故あって紛失)、やっぱり久保やんのこの歌とは関係があったのだ〜と思って、そのことをここで聞けて嬉しかったです。この漫画、最初の頃の数話は70年代っぽい短編なんですよね。

大久保 「俺が出ると絶対雨降るよね・・・・ゴメン」
「ちょっと寒いね>ロングTシャツ」
伊勢 「(´・ω・`)」
「三丁目の夕焼けとか、決して温まる様な歌じゃないから(笑)、トボトボ帰ってた歌だから(笑)!」


と、面白い二人のやりとりで和んだところで、

伊勢 「これ、久保やんの曲で一番好きかもしれない・・・(そんな僕って)最高に良いセンス??」
大久保 「うん♪」


で、『デッキに佇む女』
う〜ん、余計な力は抜けていいよ〜いいよ〜〜。
結構、一緒になってくちづさんでしまう自分にも気がつく。
準ちゃんのピアノのモヤモヤ感がとっても70年代ぽくてイイ雰囲気です。当時の空気が再現されているようです。このあたりから「今日の風は西海岸かも・・・」とか感じ始めて胸が高鳴る。
ギターの西海さんの紹介。

伊勢 「僕たちが風をやっていたあの頃、西海君はまだ子供だったでしょ?どうする〜?(笑)」
「僕らより風を知ってる彼です」
「もう、歌が歌えてもコードが難しくて弾けないとか、練習するのが大変だったけど・・・どうですか西海君、ボクら成りたってます???(笑)」


の問いに、西海氏OKのニッコリ。

伊勢 「次も久保やんの曲やる?」

と言ったところで、フト

伊勢 「なんかヘンダナ〜。風の頃MCは久保やんだったんだよ?」
「二人でつまんない話したよねぇ・・・」
大久保 「あ〜、オレはほとんど聞いていなかった」


に、一同爆笑(笑)。

大久保 「"あ〜・あ〜"は否定の合言葉だから(笑)」
伊勢 「僕は勝手にこの関係に安心しきってて・・・・・ゴメンネ。解散も結成もハッキリしてないんだよね


なんてしみじみしたところで次の曲。

伊勢 「久保やんがべるがで一番やりたいって言ってたね。やるなら初期の曲とかかと思ってたけど・・・

と、久保やんの思い入れが伺えるこの一曲、待ってました!『夜の国道』
私も久保やんの曲ではこれがいの一番に聴きたかった。何故なら中学3年の時のある思い出とともにある曲だからです。別に特別な思い出ではないのだけど、歌のサウンド・シチュエーション・アレンジなどみんなオトナっぽかったからかな。だから今でも風のこういう垢抜けた感じの曲たちが特に好きです。ステージも長丁場になって、久保やんの一生懸命に歌うボーカルに正やんやステージのみんながすごくフォローしてるのがわかります。それがまたいいのです。♪まるで幕が下りたときのピエロの顔のようさ・・の部分で低くハモる正やんに激萌えです。エンディングでは二人で立って向かい合って正やんのロックなギターソロがお洒落すぎるっ!これが涙出そうでした・・ていうか、泣けてきました。べるがは雨混じりの霧の中、濃い宵闇の中、最高の『夜の国道』でした。今回のライブ、ソロコーナーでも前述しましたが、正直言うと本当はもしかして"フォーク"なメジャー路線でいくのかな・・って思っていました(何をもってメジャーというのかは不確定ですが^^;)。でも、、、このべるがのステージで演ってくれたのは私が聴いてみたかった風サウンドでした。非常にメリハリの利いた理想的なステージでした。

次の『3号線を左に折れ』も♪写真に写る時の君は・・の久保やんのハモりもすごく誠実で丁寧で、どっちもちゃんと二人で一つの曲を造っていました。その風景がすごく良かったです。この曲が演奏されると急に秋の風が吹いてきたようでゾクゾクします。D45のソロもダントツで説得力があります。何が違うのだろう?と考えつつも、低音から高音までの"何か"の運びが厚いなぁと思いながら聴いていました。

伊勢  (会場に向けて)
「元気?寒くない?Hotになってる??」
「寒いトコロに連れて行こうか?もう一度"三丁目"行こうか〜?(笑)」
「では、みなさんをすご〜い寒い方へ・・・どっか北の方へ・・・・列車に乗って・・・・・」
「グリーン車買っていこう?あ、グリーン車って感じじゃないね・・・(^^ゝ」


と、「ワン・ツー・スリー・フォー!」で男衆のハモりがこれでもかというほど炸裂した『北国列車』
♪思い切り背伸びを〜  のバックのコーラスがすんごいリアルで感動です。
・・・非常に聴き応えのある声の重なり具合が年季を感じさせる、何故かシットリとした感じでまとまったアダルトな北国列車でした。

※このあたりで堂々とデジカメ撮影している人が注意・没収されていた。そこまで露骨なのはべるがでは初めてではないでしょうか。いい歌の演奏中にそんなことされて周囲の人は迷惑だっただろうなぁ。暗がりで赤いランプも数個見えたし、野外=ラフと思ってはいけませんぞ。オトナなんだからマナーは守りましょう

伊勢 「僕らなりの関係が、ずっと続いていけますように」
「今日はこのあいにくの天気なのに、みんなここまで来てくれてどうもありがとう」


と、万感の想いを込めて正やんは押さえ気味に挨拶をしてくれる。
久保やんの方を向いて、「ヨカッタネ♪」とニッコリ。

伊勢 「縁なんだと思うけど、これ本当に偶然なんだけど、久保やんは僕の母が広島の呉で行ってた高校の後輩なんです。見えないもので繋がってるのかな

と、二人の縁を再確認したところで正やんはマイクから離れて大きな声で
「イエーイ!!」と叫んで『ささやかなこの人生』に突入〜〜。こんなに爽やかで清清しい『ささやかなこの人生』は初めて!?と思うほど新鮮でした。もちろん今まで聴いた中に好演は沢山あったけど、この久保やんとのステージは何か一つ突き抜けた清らかさがあって本当に良かったです。 これがほんとの「さわやかなこの人生」!? スミマセン(汗)

T'sTの弦も切れるほどの熱演で大団円。二人とも満面の笑顔でカメラにピース。終始、久保やんのピース&笑顔がすごく印象的でした。・・・フト気付けば久保やんの様子ばかりを書いているけど、今回は正やんが常に久保やんの存在をフォローアップしているし、やはり風として演奏してるわけだから、今までのゲストとは違う濃い印象になったようです。

会場大盛り上がりのままお二人は袖へ。
霧雨に涼しいべるがだけど、会場内は夏真っ盛りの熱さで満たされています。私も自分なりのスゴク真っ直ぐな感動を見つけられて嬉しくて、胸いっぱいで拍手していました。


〜 アンコール 〜

光の当たり具合で赤くキラメく黒シャツに着替えて正やん登場。ジーンズに幅広の白いベルト萌え〜(>_<)。カッコ良すぎ!会場の熱さそのままに受け止めて『月が射す夜』
この頃になるとヒグラシと交代してジーと鳴くセミが一緒に盛上げてくれます。この曲はOneHeart1sessionでも思うのですが、春名さんのリズムの取り方がすごくカッコ良くて好きです。

そして『お前だけが』
この頃になるとスゴクいい気分で聴けている自分に幸せを感じる。この歌のことが大好きな友達が今日は来れなくて残念だったのだけど、この時その友達のことを想う。新しい弦でシャラシャラの伴奏が星の瞬きのようだ〜。そして、♪夜が とても みじか過ぎて・・・・・・の熱唱のところで会場一瞬ブラックアウトして無音になり、なんだかみんなで宇宙空間にでも放り出されたような不思議な感覚に包まれたのでした。ステージ上の正やんも、聴いている人たちも、みんな語りつくせない愛で満たされてるなぁと思う一瞬でありました。
無音の瞬間に森の奥でゴイサギが鳴いたのもヨカッタ(笑)。

さて、久保やん登場して

伊勢 「風スタイルで、僕は座ったまま、久保やんは立ったままいきたいと思います」

と満を持しての『22才の別れ』
西海氏のギターはサララサララと銀の粉を振りまくのです。この歌は詞の内容はもちろんだけど、実はこの"音・メロディー"で見える風景が美しいので支持される部分も大きいのでは?と思います。久保やんのハモりは極めてソフトにいい感じで、隣に座っているリアル22才の友人Cちゃんは蕩けている模様でした(^^)。エンディングのソロ部分は正やんのギター、会場一同異様な静けさに包まれ、風の22才の別れは丁寧に静かに着地したのでした。

そしてそのまま、そのままで『小さな手』へ。
このライブが決まってから、私は久保やんには"べるがに来たら癒されていって欲しいな"と思っていました。こうせつおいちゃんが「出演者が癒されるコンサート」って言っていたけど、私はべるがのコンサートに来る人はここで"命の素"みたいなものを補給していって欲しいと思います。って、自分もそうなのだけど、べるがの自然は正やんの愛を受け取り吸収する際に素晴らしい相乗効果を生むと思います。ビタミンAやEを油脂と一緒に摂取すると吸収されやすくなる・みたいな?(笑)。

久保やんのこの『小さな手』はすごく可愛くて、とっても良かった。
この歌と先の『バルコニーの休日』にサンドイッチされて、美味しい・優しいべるがライブになりました。正やん、久保やん、スゴイよ〜!二人とも!!本当に素敵にまとまったいいコンサートでした。
歌い終わって深々と頭を下げる久保やんがとても印象的でした。

さて、ヤル気マンマンの正やんはモニターに足を乗せてギターを抱えると、またつま先からアタマのテッペンまで一本芯の通った『海風』。ステージ上の全員が楽しそうに笑いあって、ワクワク感充満の若い・青い『海風』。1979年の続きが2007年とは、間が開き過ぎのような気がするけど、それは間じゃなくて、、長いイントロだったんだなぁと思ったりしました。地球が自転しているから風が吹くんだもんな〜とか、デッカイことを考えていました。最後の♪うーみかぜ〜・・・で両手を上にあげる正やんは、何かを召還してるような、何か降りてきたような、ちょっとゾクっとする瞬間でした。

歌い終わってステージの前面に出て満面の笑顔の2ショットに、会場沸きまくりでアンコール!!!の大合唱。
ここで19:37。去年のまだ明るいアッサリとした終盤と違って、今年はステージも客席もみんなグツグツ煮え立っているような終盤に胸が熱くなりました。

そして、正やんは一人舞台に立つと自分でギターのラインを繋いで、はにかみながら「またみんなで盛り上がろうね」と優しく。

「今年はちゃんと最初から盛り上がってくれて・・・(笑)。」
「僕も最近(性格が?)明るくなったので盛り上がると嬉しいです」
「では、感謝を込めて最後にこの歌を歌いたいと思います


と、『終りのない唄』

う〜ん、正やんたった一人でこの弾き語り。すごくキモチこもっていて、感動を超えて切なくて、なんだか無性にさみしくて・・・
♪それでも僕は唄ってゆきたい・・と唄ってくれているのに、フト別れの歌に聴こえたのは何故だろう。普段、ナマの正やんに逢える機会は減っている自分には、久しぶりの正やんの唄う声も姿もすべてとても儚くて、きっとこの最後の歌で今日のこの時間はおしまい・と思ったら泣けてきたのだろうと思う。このべるがのひとときはすごくDeepで、またひとつ心の中が深く掘り下げられたような感覚でいっぱいになりました。完全無防備でいられる自分がそこにいました。

唄い終った正やんは、会場の隅々全部に届くような充足感を残して去っていきました。
なんだか、きっとこのライブが終わったあとも正やんご自身はずっとウキウキされているに違いない・と、妙にそんな感じの残る終演後でした。自分もさっきまでは終演のサミシサでしょんぼりしてたのだけど、会場に灯りがともってフト横を見れば四六時中この正やんのことを話せる家族に楽しい友達、久しぶりの友達、優しい友達・・色んな人に囲まれておりました。

〜 あとがき 〜

このあと、私は自宅に戻って友人たちとセルフ飲み放題の超〜楽しい打ち上げをして、すごくイイキモチで眠りにつきました。べるがライブの日ってアフターもすごく楽しいんですよ(笑)。

今年最後に感じたサミシサは、自分でもよくわからないのだけど、来年もやっぱりこのコンサートがあるといいなぁと思います。だってやっぱりイイもん(>_<)その一言に尽きます。それに、今年来れなかった人にやっぱりまた来れる機会があって欲しいと思うのです。


今年のコンサートは、正やんの横に久保やんがいることがとても自然で、久保やんのブランク(?)はあまり感じませんでした。実際に正やんが用意してくれていたのは、器のデカイ包容力さえある風でした。元々、80年代からファンになった私には"風"は楽曲以外のものの印象は薄くて、再結成とか解散とかそんなことは別にどうでもよくて、レコードの曲たちがすべてでした。だから、今回その擦り切れるほど聴いたレコードの曲たちがちゃんとした演奏で聴けたことがすごく感動だったし、LIVEの方がやはりよかったです。ステージの二人のやりとり、独特の不定形さが面白かったし、本当に滞ってないから風なんだなと思いました。吹いたり止んだりするから風っていつでも新鮮なものだなと思わせてくれる素敵なステージでした。今回、「なごり雪」はなかったけれど、それさえ削ってもやりたいことをやる・という正やんの心意気が伝わってきたように思います。思えばもっと二人でやって欲しい曲他にも沢山ありますね(^^)。

今回は色んな年代の色んな曲がマニアックに揃って、どっぷり120%伊勢正三の世界に浸れて本当に幸せでした。またこれで一年間愛に満たされて生きていけます。正やんがお仕事にしている"歌を歌う・創る"ということは、本当に大勢の人ひとりひとりの人生を支えることが出来る素晴らしい仕事なのだと思います。その重さ・比類のなさをいつも感じるべるがのコンサートです。西と東、アーチストと観客が本当の意味で出逢える伊勢正三Live in べるがに乾杯!!


以上、またもや独りよがりな覚え書きリポで恐縮です。

そして今、やっぱり自分の気持ちを残しておこうと思える最高のライブをしてくれた正やんに感謝と最大限の愛を込めてこのライブリポを残しておきます☆!!!


2007/8/13 (2017/10一部改編再アップ)


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